2021年 1月〜6月
■上半期生活を支えてくれたもの
・ようこそ映画音響の世界へ (映画)
日常がつまらないのは、行動や感情を補強する効果音が鳴ってくれないからだ。
「映画の感動の半分は音響で出来ている」という劇中のセリフは決して言い過ぎではない。
人間が良いものを作るために、途方もない作業をやり遂げてみせる執念は愛おしくて少しこわい。
このように映画音響はできている!映画『ようこそ映画音響の世界へ』予告編 - YouTube
・Axolotes Mexicanos (バンド)
Still DreamsがElefant Recordsからリリースすることになり、今までほぼノータッチのスペイン語圏の音楽を色々紹介してもらえるようになったことに副次的な幸せを感じている。
その中でもAxolotes Mexicanosはまーやと二人でかなりハマっており、宅内飲みの時に曲を聴きながらひたすら飲むことも多かった。
こんなバンドをしてみたかった・・とか言ってる暇があれば自分たちの出来る幅でこんな曲を作ってみようと思って作った曲が次のアルバムに入る。
AXOLOTES MEXICANOS - Verano En Espiral [Official] - YouTube
・Dontnod Entertainment (ゲーム製作会社)
「ライフ・イズ・ストレンジ」シリーズをはじめ、数々の名作アドベンチャーゲームを生み出すフランスの制作会社。
今年の上半期はこの会社の「Tell Me Why」と「Life Is Strange 2」をプレイした。
色んなゲームで究極の二択があると思うが、正直「これは極端な二択だろう・・」と冷めてしまうことも多い中、この会社の作るゲームの二択は本当にリアルで、分解してくとこの二択だなと納得出来ることが多い。
爽快感や達成感とは別の、ただ因果を辿っていくような気持ちは新鮮だった。
ライブイズストレンジの新作も楽しみだ。
ライフ イズ ストレンジ 2「背中合わせ」トレーラー / Life is Strange 2 Japanese 'Back to Back' Trailer - YouTube
・フィンチ家の奇妙な館でおきたこと (ゲーム)
去年12月の松本でも共演したMemoryhookに教えてもらったゲーム。
タイトルからミステリー系かと思って敬遠していたが、強くオススメしてもらったのでやってみたら人生観が変わるレベルのすごい作品だった。
もはや何がすごいのか言語化が難しいけど、少ないロケーション、操作で本当に色んなことを見せて、感じさせてくれる。
2時間くらいでプレイできるが、その後2時間くらいは余韻に浸る時間がある。
クリア後はこんなゲームを作れる人間がいるという事実に感動して謎の涙が出た。
What Remains of Edith Finch 『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』 [Indie World 2019.12.11] - YouTube
去年 Peace Hill FXのエフェクターを手に入れて、ギターを弾くのが楽しくなった。
もはや生活の中で一番歪んだギターを聴くのはスーパーのBGMだったが、このプラグインのお陰で歪みってやっぱり良いなぁと思って、久しぶりにギターを歪ませている。
芸術的なディストーションというキャッチに惹かれて買って弾いてみたらプリセットで自分のギターの音に泣きそうになった。気持ち悪いがほんとにそう。
【Trash 2】独特なアプローチで音を「汚す」エフェクト「Trash 2」の使い方 (1/2) - YouTube
・イモリの水槽
イモリを我が家に受け入れる時に、友達のくぼしゅーが作ってくれた水槽を掃除の時に割ってしまったので、前より少し大きい水槽を買った。
新しい水槽を買いに行った時にどうしても前の水槽の使い勝手が良すぎて見劣りする部分があり、くぼしゅーがどれだけ工夫してくれていたかを知った。
水槽が大きくなった分何か生き物を入れたいけど、イモリと唯一共生できる生物がドジョウらしい。
ドジョウは一緒に住むには口元がキモすぎる。
・サイバーパンク2077 (ゲーム)
Bethesdaゲーでバグ慣れしていて、話題になっていたバグは全く気にならなかった。(Fallout 3をやってる時もやめ時が分からず、致命的なバグで2時間3時間のプレイが無駄になりやっとやめられるような感じだった。)
サイバーパンクな世界を歩くだけで楽しいし、サブクエストも力が入っている。
街を歩くことにだれてくるころに体を改造出来る資金が溜まり、二段ジャンプができるようになった時はまた街に違う魅力が宿った。
同じようなゲームが出ても、これほど猥雑じゃないんだろうな、初期衝動に溢れてないだろうなと考えていると、もう戻れない大学時代のようなゲームだなと思った。
サイバーパンク2077 ― [日本語吹替版] ゲームプレイトレーラー - YouTube
・Koji Nakamura Trio Live (ライブ)
長年モヤモヤしていることの一つに自分にとってのヒーローがいないということがある。
好きなバンドと対バンとかしても、曲は好きやけど特に人に聞くこともないので、好きだということを証明することが出来ず盛り上がらないまま終わるということも多い。
このままヒーロー不在の人生を送るのかと思っていたけど、この日ナカコーが出てきて一曲目のKiss歌った瞬間、ナカコーはヒーローだ!!と思った。おれはナカコーに憧れている!
電車に乗る気にならずまーやと二人でライブの感想言いながら下北から新宿まで歩いて帰った。
・日高シェフの動画
ついに店でお酒を出せない状況になり、宅飲みのクオリティー(特に料理)を早急に上げていく必要が出たので、YouTubeでイタリアンのリストランテ「アクアパッツァ」の料理動画を見始めた。
動画内で紹介される料理は真似できそうなものから、家庭内にない材料ばかりでただ見てるだけのものもあるが、とにかくこのレストランで働くシェフやスタッフに愛着が湧いてきて、新しい動画がアップされるのが待ちきれない。
日高シェフはコロナの影響で動画配信を始めたそうだが、これはおれにとってコロナに感謝する数少ないことのひとつ。
【シェフの魚料理】元祖!名物料理「アクアパッツァ」を簡単に切り身魚で作る方法をご紹介します! - YouTube
・家パーティー
店で飲めない分、以前なら買わなかった高めのクラフトビールに手を出すか、もしくは以前なら買わなかった量のビールを買うようになった。
昼から買い出しに行って料理作りながらビール飲み始めてという飲み方が一番楽しいなと気付いた。
好きな音楽かけれるし、安い。
写真は今年上半期一番感動したゆうたろう(Make Believeのライナーノーツ書いてくれた)のグリーンカレー。
■Still Dreamsのあゆみ
・1/22 "Live With Excuse"デジタルシングルリリース
Elefant Recordsのルイスが一番気に入っていた曲。
ずーっと前から付き合いのあるKeisuke MaedaにやっとMVを作ってもらえて嬉しい。
祭りの映像とか入れたかったけど、コロナで祭り全部なくなったしどうしよかぁとか言いながら、適当にドライブしながらアイディア出ししてる時から楽しかった。
川のシーンは生まれ育った高槻の摂津峡。20年ぶりくらいに行ったよ。
猛暑の中の撮影だったが、監督とカメラのMoe Minatogawaの執念で前田ブルーの炸裂したMVにしてもらった。
STILL DREAMS - Live With Excuse [Official] - YouTube
・3/19 Sleep like a pillow "My Best Shoegaze"
Still Dreamsはシューゲイズ要素もかなり薄いのに、シューゲイズ専門のメディアに声をかけてもらえるのは本当に嬉しい。
しっかりした音楽性や時代性のレビューは出来そうにもなかったので、関わったバンドとの思い出を書かせて頂いた。
Sleep like a pillow主宰のおすしたべいこさんにはMake Believeをリリースする時にメディアに送るプレスリリースの日本語版を作成いただいたり、昨年の年間ベストシングルにStill Dreamsの名前を挙げていただいたりと感謝がつきません。
・3/25 "Last True Love"デジタルシングルリリース
このビデオは元々全編クロマキーで背景は謎の映像を合成して、まーやがダンス踊ってるっていう昔の社会主義国のプロパガンダビデオみたいにしたかったけど、ふざけ過ぎたせいか普通にNGをくらって、今リリースされている形になった。
Cloud Babiesのrengeが振り付けを考えてくれて、アー写等色んなところでお世話になっているKodai Kitanoboが全編撮影編集したバージョンもほとぼりが冷めた頃に見て欲しい。
STILL DREAMS - Last True Love [Official] - YouTube
・4/16 "Make Believe"ミニアルバムLPリリース
元々自主で6曲入りのEPをリリースしようとしていて、それをElefant Recordsに送ったら返信をもらい、8曲入りのミニアルバム+カップリングの4曲をリリースすることになった。
今までは曲が全て完成して準備が整ってからリリースの準備をするというやり方だったが、今回初めてデッドラインがあってそれに向けて完成させていくというやり方で、最初はスペインとの7時間の時差があるやり取りと、本当にそんなペースで曲を作れるのかという不安で消耗してしまったが、出来上がってみると去年のおれたちそのものだなと思えるものが出来た。
慣れない作業も多く、たくさんの友達に助けてもらい、本当に感謝しています。
末長く聴いてもらえたらこれ幸い。
・4/16 Anorak citylights インタビュー
インタビューと言えば、質問のリストが送られてきて、時間のある時にそれに答えを書いていくというものだったが、Anorak citylightsのインタビューはLINEでの対話形式だったので、リアルタイムで直感的に答えられて新鮮だった。
その分、まとまりがなかった答えを宅イチローさんがうまく編集してくださった。
宅イチローさんの質問や受け答えにたくさん気になることがあったので、もしお会いできる機会があれば、次は僕から色んなことを聞いてみたい。
・6/10 Histéricas Grabaciones ビデオインタビュー
スペインのブログ?からビデオインタビューと聞いて、無理だ、断ろう!と思った。
長年の社会生活の結果、苦手なことには脊髄反射的にノーという体になってしまったが、このままじゃ何も変わらないぞ!と思い直し頑張った。
最初は二人で英語で答える動画を用意したけど、あまりにも発音が悪く、しかも語彙が乏しく短い返答になり、とてもプロモーションになると思えない動画になったので日本語で撮り直した。
・6/23 "One More Kiss"デジタルシングルリリース
やってみたいことの一つだったアルバムからのシングルカット。
デジタルシングルだが、一つ夢が叶った気分になった。
中学とか高校の時、好きなアルバムから未発表曲と一緒にシングルカットされて、MV見て更にアルバムのこと好きになりませんでした?
ビデオは今回の制作で唯一面識がなく、Twitterでピクセルアートを見てファンになったDONGさんにお願いした。
B面はCメロをテーマリフで進んでいくという曲を作りたくて出来た曲。
STILL DREAMS - One More Kiss [Lyric Video] - YouTube
・6/23 Apmusicales "Epic Concerts"
記憶に残っているライブということでまーやと見に行った2013年のサマーソニックでのNEW ORDERのことを書かせてもらった。
あの時はほんとは2時間のライブが40分になったし、しかも別に好きじゃないJoy Divisionの曲が多かったので、コロナで延期延期になっている来日公演、バーニーが弱ってライブしたくなくなる前に早めに開催お願いいたします。
□上半期ゴリ聴きアルバム
・fuvk "imaginary deadslines"
・Glades "Planetarium"
・Axolotes Mexicanos "3"
axolotesmexicanosmusic.bandcamp.com
・Alek Hidell "RAVOT"
・Teenage Wrist "Earth Is A Black Hole"
・Sasha and the Valentines "So You Think You Found Love?"
sashaandthevalentines.bandcamp.com
・Ganges "Dime Algo (bonito)"
GANGES - Árbol Deku (Audio oficial) - YouTube
・Babygirl "Losers Weepers"
Million Dollar Bed (Official Music Video) - YouTube
ただでさえコロナで変な生活を強いられている時に、ジャンプ1ミリも通ってないんじゃないかというような正義感のない嫌なニュースばかりだったので現実逃避の曲作りは捗ったが、そろそろもう勘弁して欲しい。
アルバムの曲が出揃ったきたので、下半期はモリモリ準備してくぞ!!
まずは7/10のライブよろしくお願いします。
このご時世ですが、新しいイベント始めます。
Still Dreamsはまりもくんと香川くんfrom Mariana in our Headsとのぞみんにサポートしてもらい5人編成でライブします。
バンドセットでのライブほんとに楽しみ〜!